文化の継承伝達

日本のデザインアーカイブ
実態調査とは？

～どうなっているの　
あの人のアーカイブは？～

DESIGN ARCHIVE

Description

概要

皆さんもご存じのように、日本は世界有数の経済大国です。中国などの新興国に追い上げられているとは言え、世界的に見れば、日本製品への信頼性は今も大きい。それは日本のデザイン（建築、プロダクト、グラフィック、ファッション、コンテンツ）に対する評価でもあります。しかし、その「JAPANESE DESIGN」の源であるアイデアやプロセス（作品、スケッチ、図面、模型など）の保存研究は欧米に大きく後れています。日本にはデザインミュージアムや、デザインアーカイブの調査研究を行う研究機関はありません。
しかし、時間は待ってくれません。ここにきて、日本のデザインの発展に貢献してきた第一世代の死亡、高齢化にともない、彼らの貴重なデザイン遺産は散逸し、破棄される危機に瀕しています。事実、多くの作品や資料の保管はデザイナー自身や家族などが負っていますが、個人が対応できる課題ではありません。このままでは日本の貴重な生活文化/産業遺産の記録は失われ、文化史やデザイン史に空白ができてしまうのではないか。この思いが本プロジェクトの動機となっています。
「日本のデザインアーカイブ実態調査」は、「デザインアーカイブの保存と整備」という視点から、デザイン作品や資料を預ける側（デザイナー自身、家族、スタッフ）と、それらを預かりアーカイブを構築する側（美術館や大学、研究者）を対象に、アーカイブに対する考えや取り組みをヒヤリングしています。
しかし、デザインアーカイブとは単に作品やスケッチなどの「物」だけでよいのだろうか？　「物」からは抜け落ちてしまう、人から人へしか伝えることのできない思想や実践も重要なアーカイブであるのではないかと考え、一人のデザイナーの足跡やデザイン思想も加えることにしました。
これらの記録をWEBで公開して、広く人々と情報や知識を共有することによって、日本のデザインアーカイブ、デザインミュージアムの構築につながることを願っています。

＊ 本事業は2016年より、公益財団法人石橋財団の寄付助成を受けて実施されています。

理事　関 康子

Project

プロジェクト

Members

プロジェクトメンバー

ディレクター

関 康子（PLAT理事　エディター）

メンバー

阿部 克彦（デザイナー　ABEZO代表）

石黒 知子（ライター）

浦川 愛亜（ライター）

久保田 啓子（出版社　ADP代表）

高橋 美礼（デザイン・ジャーナリスト）

Hearing & Report 1

Designers ＆ Creators

デザイナー自身と関係者から聞いた
足跡とアーカイブの今
＊あいうえお順

Hearing & Report 2

University、Museum & Organization

大学や美術館、研究機関の
デザインアーカイブの考え方、取り組み
＊あいうえお順